花粉症とアレルギー
花粉症とアレルギーの勉強会に行ってきました
小児科の薬剤師さんが講師で、とても明るくパワフルで元気をもらえる勉強会でした。
幸い、私は花粉症にはなってなく、春はあったかいしお花もきれいだし一番好きな季節です。
でも、周りには花粉症で困っている人が多く、なんと6歳の姪っ子まで。
今から毎年花粉症と戦うなんてかわいそう、何とかしてあげたいなと思い受けてみました。
花粉症の人は、4人に1人!!
完全に国民病です。
そして、姪っ子のように3~4歳から発症するケースが増えているとのことです。
都会に患者が集まっているという事実。
確かに上京してきてから発症したってよく聞きますね。
なぜ都会が多いのか?
コンクリートやアスファルトの多い都会では花粉が土などに吸収されず、何度も空中に舞いあがります。舞うたびに花粉が粉砕されて細かくなり大気汚染物質などが吸着してしまします。
軽くなった花粉は有害物質とともに室内に入ってきてしまうのです。
では花粉症のメカニズムは・・
花粉が体内に入る⇒花粉が免疫担当細胞を刺激⇒免疫担当細胞がIL-4を作る⇒IL-4が免疫担当細胞にIgE抗体を作らせる→IgE抗体が肥満細胞にくっつく⇒肥満細胞からヒスタミン・ロイコトリエンが出てくる⇒ヒスタミンが受容体にくっつくことでくしゃみや鼻水が出てくる
このような形で症状が出てきます。
花粉は実際は害のないものなのに、体内の免疫機構が過剰反応してしまうのです。
『衛星仮説』と呼ばれ、免疫機構がよくある微生物に晒されないと無害な物質に対して防御反応を示してしまいます。免疫機構が多くの病原体によって強くなっているとアレルゲンに対して過剰反応を起こしにくくなるといいます。
日本は清潔すぎるために病原体に触れる機会が少なくなり、子供の花粉症が増えているのが納得です。
どうしたら治していけるのか?
今は薬を飲んでいる人がほとんどだと思います。
抗ヒスタミン剤はヒスタミンが受容体にくっつくのを防ぎ、炎症反応を止めてくれます。これは対処療法でしかありません。
ステロイド系の薬は、免疫機構を弱めます。免疫機構自体が弱ってしまうので副作用が現れやすいです。
薬に頼らず、自分の力で治していきたい
そのカギになるのは、小腸!!
なぜかというと、免疫細胞の7割が小腸にいるからです。
そして腸内細菌の中でも注目されているのが、
クロストリジウム菌!
このクロストリジウム菌が、免疫制御に必須の細胞である制御性T細胞の産生を強力に誘導してくれるそうです。
すごい仕事をしてくれるクロストリジウム菌。どうしたら増やせるの?とおもいますよね。
そのためには食物繊維を摂取することが大切とのことでした。
食物繊維には、熟した果実などに含まれる水溶性食物繊維と、野菜や穀類・豆類などに含まれる不溶性食物繊維があります。
水溶性食物繊維:毒素を体内に入れない
毒素の生成を抑制
悪玉菌を減らす
腸のphを下げる
小腸の絨毛を育てる
不溶性食物繊維:毒素を排出する
便を軟らかくする
便量を増やす
便の運搬を早める
というように別々の働きをしています。
水溶性:不溶性=1:2
難しいけど、この割合で摂取すると効果的です。
日本人は昔から玄米や野菜、海藻などを多く摂取してきて、腸内細菌は、諸外国と比べ理想的でした。しかし、ここ60年で食生活が大きく変わり、腸内環境もくずれてきています。
日本の本来の食事を意識して、積極的に食物繊維を摂取していきましょう。
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